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CYLLENGEブログ

2026.01.13

―ネットワークセキュリティの脅威「ゼロデイ攻撃」とは何か―

近年、ネットワークセキュリティの分野で特に深刻な脅威として注目されているのが「ゼロデイ攻撃(Zero-Day Attack)」です。
情報漏えいやサービス停止といった重大インシデントの裏側には、このゼロデイ攻撃が関与しているケースも少なくありません。

本記事では、ゼロデイ攻撃の概要からネットワークレベルでの影響、そして企業や個人が取るべき対策について解説します。

目次

  1. ゼロデイ攻撃とは
  2. ネットワークセキュリティにおける影響
  3. なぜゼロデイ攻撃は防ぎにくいのか
  4. ネットワーク視点での現実的な対策
  5. 人的対策と運用の重要性
  6. まとめ

1. ゼロデイ攻撃とは

ゼロデイ攻撃とはソフトウェアやOS、ネットワーク機器に存在する未修正の脆弱性を突く攻撃のことを指します。
開発者やベンダーがその脆弱性を認識してから対策を講じるまでの猶予が「0日」であることから「ゼロデイ」攻撃と呼ばれています。

本攻撃はセキュリティパッチが存在しない状態で攻撃が行われるため、従来の対策が通用しにくいという特徴があります。

2. ネットワークセキュリティにおける影響

ゼロデイ攻撃は、エンドポイントだけでなくネットワーク全体に深刻な影響を与えます。

例えば、ルーターやファイアウォール、VPN装置といった境界防御機器に脆弱性が存在した場合、攻撃者は内部ネットワークへ不正侵入し、様々な場所へアクセスが可能となります。
一度侵入を許すと、認証情報の窃取やマルウェアの拡散、通信の盗聴などが連鎖的に発生し、被害の検知が遅れる傾向にあります。

3. なぜゼロデイ攻撃は防ぎにくいのか

多くの企業では、IDS/IPSやアンチウイルスなどのシグネチャベースのセキュリティ製品を導入しています。
しかし、ゼロデイ攻撃は「未知の攻撃」であるため、シグネチャに依存した防御では検知できない場合があります。
また、業務システムの安定稼働を優先するあまり、パッチ適用が遅れがちな環境では、脆弱性が長期間放置されてしまうこともリスクを高める要因です。

4. ネットワーク視点での現実的な対策

ゼロデイ攻撃を完全に防ぐことは困難ですが、被害を最小限に抑えるための対策は存在します。

まず重要なのが「多層防御」の考え方です。
ファイアウォール、WAF、EDR、ネットワーク分離などを組み合わせ、単一障害点を作らない設計が求められます。

次に、振る舞い検知型のセキュリティ対策の導入です。
通常とは異なる通信パターンや挙動を検知することで、未知の攻撃であっても早期発見につながります。
さらに、ログ監視とインシデント対応体制の整備も欠かせません。SIEMなどを活用し、ネットワークログを継続的に監視することで、攻撃の兆候を見逃しにくくなるでしょう。

5. 人的対策と運用の重要性

技術的対策だけでなく、運用面・人的面の対策もゼロデイ攻撃には有効です。
JVN、ベンダーアドバイザリなどの脆弱性情報を定期的にチェックし、影響範囲を迅速に評価する体制を整えることが重要です。
また、社内サポートデスクや運用担当者が「不審な通信」「普段と違う端末挙動」に気づけるかどうかも、初動対応の成否を左右することになります。

6. まとめ

ゼロデイ攻撃は、今後もネットワークセキュリティにおける最大級の脅威であり続けるでしょう。
重要なのは、「未知の攻撃は防げない」と諦めるのではなく、被害を前提とした設計と迅速な検知・対応を行うことです。
日々進化する攻撃手法に対抗するためには、技術・運用・人の三要素をバランスよく強化し続ける姿勢が、企業ネットワークを守る最大の防御策と言えるでしょう。

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