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CYLLENGEブログ

2025.08.01

テレワークとセキュリティ

―テレワークとセキュリティ―

コロナウイルスの流行以降、多くの企業ではテレワークが導入され、今では「働き方の選択肢」の一つとして日常に溶け込んでいます。

本記事はテレワークを利用する際のセキュリティ課題と、安全性を高めるソリューションをご紹介します。

 

目次

  1. テレワークの拡大とセキュリティの新たな課題
  2. 増えるファイル経由の脅威とその手口
  3. ファイル無害化技術とは?――「ゼロトラスト」という発想
  4. テレワーク時代の新しい常識:ファイルも「検疫」する
  5. まとめ

1. テレワークの拡大とセキュリティの新たな課題

新型コロナウイルスの流行以降、多くの企業でテレワークが定着し、今では「働き方の選択肢」の一つとして日常に溶け込んでいます。
しかし、オフィス環境とは異なり、自宅やカフェなど多様な場所での業務は、セキュリティリスクの分散と拡大をもたらします。
例えば以下のようなリスクが指摘されています。

• 社内ネットワーク外での業務による通信の脆弱性
• 家庭用PCや個人端末からのアクセスによるマルウェア感染
• 外部とのファイル授受による標的型攻撃

このような背景から、ファイアウォールやVPNなどの従来の境界型防御だけでは不十分となり、個々のデバイスやファイル単位でのセキュリティ対策が重要視され始めています。

 

2. 増えるファイル経由の脅威とその手口

テレワーク環境では、メール添付ファイルやファイル共有サービスを経由したマルウェア感染が特に問題視されています。
攻撃者はPDF、Word、Excelなど、日常的に使用されるファイル形式に不正なコードを埋め込み、ユーザーが開いた瞬間にマルウェアを実行させるという手口を使います。

代表的な脅威には以下のようなものがあります

• マクロウイルス(Officeファイルのマクロ機能を悪用)
• ゼロデイ攻撃(未知の脆弱性を突いた攻撃)
• 取引先などからのメールを装った添付ファイルの送付

特に、外部から受け取るファイルは真偽の確認が難しく、ウイルス対策ソフトでの検知が難しいケースもあるため、より根本的な対策が求められます。

3. ファイル無害化技術とは?――「ゼロトラスト」という発想

ここで注目されているのが、CDR(Content Disarm and Reconstruction:コンテンツの無害化と再構築)というセキュリティ技術です。

CDRの考え方は非常にシンプルでありながら強力です。
「受け取ったファイルは安全とはみなさない」という前提のもとで、以下のような処理を行います。

• ファイルを一度バラバラに分解
• スクリプトやマクロなどの不必要な動作要素を除去
• 安全なコンテンツのみを再構築して、別のファイルとして再生成

これにより、たとえファイル内に未知のマルウェアが仕込まれていても、その実行可能部分が取り除かれるため、感染を防ぐことができます。

CDRは「検知」ではなく「除去」による防御であり、未知の脅威にも強いのが特徴です。

4. テレワーク時代の新しい常識:ファイルも「検疫」する

CDR技術は、主に以下のようなシーンで活用されています。

• メールの添付ファイルを自動で無害化してからユーザーに届ける
• 外部からのアップロードファイルをフィルタリング

企業にとっては「ゼロトラスト(何も信頼しない)」のセキュリティ思想にも合致しており、今後の標準対策になっていくと考えられます。

特にテレワーク環境では、社員がどこからどのようなファイルを受け取るか予測が難しいため、ファイル無害化の導入は業務の安全性を大きく高める手段となるでしょう。

5. まとめ

テレワークが一般化する中、「どこでも働ける環境」=「どこからでも攻撃されうる環境」でもあるという現実があります。

その中で無害化技術は、人の判断に頼らず、システム側でリスクを断ち切る強力な手段です。柔軟な働き方を支えるために、企業も個人も、セキュリティ対策のあり方を見直す時期にきているのではないでしょうか。

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