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CYLLENGEブログ

2025.06.25

フィッシングメールによる攻撃とその対策

―フィッシングメールによる攻撃とその対策―

近年、サイバー攻撃の手口はますます巧妙化・高度化しており、企業にとって情報セキュリティ対策は経営課題の一つとなっています。中でも、フィッシングメールや標的型攻撃メールは、従業員一人ひとりの判断ミスを突いて内部に侵入する極めてリスクの高い手法です。

近年は、AIの悪用やビジネスメールを装った手口の増加により、従来の対策だけでは防ぎきれないケースも少なくありません。

本ブログでは、これらの攻撃手法の基本的な違いから、2024年以降に顕在化している新たな傾向、そして個人・組織それぞれが取るべき具体的な対策について解説します。

被害を未然に防ぐためには、まず脅威を正しく理解し、全社的なセキュリティ意識を高めることが不可欠です。

目次

  1. フィッシングメールと標的型攻撃メールの違い
  2. フィッシング攻撃の最新動向(2024~2025年)
  3. 主な対策方法(個人・組織)
  4. まとめ

1. フィッシングメールと標的型攻撃メールの違い

フィッシングメールは、不特定多数を対象に、銀行や通販サイトなどを装い偽のリンクや添付ファイルで情報を盗み出す「ばらまき型」の詐欺です。

これに対して標的型攻撃メールは、特定の企業や個人を狙い、受信者の業務内容や人間関係に合わせて精密に作成される「狙い撃ち型」の攻撃です。

2. フィッシング攻撃の最新動向(2024~2025年)

近年、生成AI(例:ChatGPT)を悪用したフィッシングメールが増加しています。

自然な文体で書かれた詐欺メールは従来の“怪しい文章”という判断基準では通用せず、見抜くことが困難です。

また以下のような新たな手口も登場しています。

 

Quishing(QRフィッシング):メール内のQRコードを通じてスマホで偽サイトへ誘導

スミッシング(SMS型):宅配業者や税務機関を装った偽メッセージの急増

その他、業務メールを巧妙に模倣した「クローン型フィッシング」も確認されています。

 

このように、フィッシング攻撃は年々その手口を変えながら進化しており、従来の認識や対策では十分に対応できないケースも増えています。私たちはこれらの脅威にどう向き合い、どのような備えを講じるべきなのでしょうか理解しておくことが重要です。

次に、個人と組織の両面から有効な対策方法について整理していきます。

3. 主な対策方法(個人・組織)

個人向け対策

・メールの差出人アドレスやリンク先のドメインを必ず確認する

・メール内のリンクは極力クリックせず、公式サイトから直接アクセスする

二要素認証(2FA)やパスキーを導入する

・セキュリティソフトを常に最新の状態に保つ

フィッシング攻撃の多くは、最終的に「個人の判断ミス」を狙って成立します。そのため、技術的な防御だけでなく、一人ひとりのセキュリティ意識と日常的な対策が極めて重要です

組織向け対策

SPF/DKIM/DMARCなどのメール認証技術を正しく設定し、なりすましを防止

・メールフィルターや振る舞い検知型セキュリティ製品の導入

・従業員向けのセキュリティ教育と、実践的な模擬攻撃訓練の定期実施

・インシデント発生時の初動体制・情報共有フローの整備

フィッシング攻撃は、巧妙ななりすましメールによって従業員の判断ミスを誘い、情報漏えいや不正アクセスを引き起こすリスクの高い手口です。

これに対応するためには、SPF/DKIM/DMARCなどのメール認証技術を正しく設定し、不正な送信元をブロックすることが重要です。加えて、メールフィルターや振る舞い検知型のセキュリティ製品を活用しつつ、従業員への定期的な教育・訓練を実施することで、組織全体の対応力を高める必要があります。

4. まとめ

メール攻撃は高度化し続けており、技術対策と教育の両立が不可欠です。

訓練と学習を一体化したCYLLENGEの「CYAS」は、従業員のセキュリティ意識を高める実践的な対策として有効です。

ぜひ以下の資料をダウンロードして、詳細な機能をご確認ください。

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