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2025.05.28
標的型攻撃メールの傾向と対策
―標的型攻撃メールの傾向と対策―
近年、特定の企業や組織を狙った標的型攻撃メールにより、重要な情報が盗まれる事件が頻発しています。これらの攻撃は、無差別に送られるスパムメールとは異なり、攻撃者が事前に組織の業務内容や担当者の役職、人間関係などを調査したうえで、一見業務連絡のように見せかけた巧妙なメールを送り付けることが特徴です。
攻撃手法はシンプルで、メールに添付されているファイルの開封やURLのクリックを促すメールを送信し、ファイルの開封、URLのクリックを経て、端末にマルウェアを侵入させます。マルウェア侵入後は機密情報の盗聴や、内部システムへの侵入を行います。被害に遭った企業では、顧客情報の流出、知的財産の損失、さらには社会的信用の失墜といった深刻な影響が出ており、もはやどの業種・規模の組織にとっても他人事ではない状況となっています。
このブログでは標的型攻撃メールの傾向を説明し、メール訓練サービス、教育サービスの紹介を含め、効果的な人的対策を説明します。
目次
1. 標的型攻撃のターゲットと最近の傾向
標的型攻撃メールのターゲットは、企業や団体、政府機関など業界はさまざまです。
一般的な迷惑メールとは異なり、ターゲットを絞り込み、個別にカスタマイズされています。
最近では、従来の大企業に加え、中小企業や地方自治体も攻撃の対象となっており、規模に関わらず、どんな組織でも標的になり得る時代です。決して他人事ではなく、身近な問題であることを認識する必要があります。
2. 標的型攻撃への対策方法
標的型攻撃への対策としては、技術的な対策と人的な対策の両方が求められます。
技術的対策
技術的対策としては、ファイアウォール、ウイルス対策ソフト、メールフィルタリング、不審な挙動の検出・遮断機能を備えたEDR(Endpoint Detection and Response)などの多層防御が基本となります。
人的対策
人的対策としては、従業員へのセキュリティ教育と、定期的な訓練が基本となります。
標的型攻撃の多くは人の判断ミスを突いてくるため、従業員一人ひとりが不審なメールの見分け方や、不審な挙動を目にした際の対応方法を身につけることが被害の抑制につながります。セキュリティ教育や実際の攻撃を模した訓練は、現場での対応力を高めるのに非常に重要です。
3. ソリューションの紹介
標的型攻撃対策には、CYLLENGEが提供する「CYAS」がおすすめです。
CYASは標的型攻撃訓練とセキュリティ教育を一体化したサービスで、従業員の意識と対応力を同時に高めることが可能です。
成果が見えにくいセキュリティ対策ですがCYASでは訓練結果の集計もでき、効果測定をすることも可能です。
特に中小企業や地方自治体など、専門的なセキュリティ人材が不足しがちな組織にとって、CYASは手軽に人的対策ができるソリューションとして好評です。
無料プランもご用意があるため、ぜひこの機会にお試しください。
4. まとめ
標的型攻撃はますます巧妙化・多様化しており、あらゆる企業・組織がその脅威にさらされています。
これに対処するには、技術的な対策と人的な対策の両立が不可欠です。特に、日常業務に携わる従業員のセキュリティ意識と判断力が、被害の有無を左右すると言っても過言ではありません。
そのためには、実践的な訓練と継続的な教育を通じて、現場の対応力を高める必要があります。CYASのようなサービスを活用し、全社的に「攻撃を受けることを前提とした備え」を進めることが、今後のセキュリティ対策のカギとなります。
ぜひ以下の資料をダウンロードして、詳細な機能をご確認ください。