CYLLENGEブログ
2026.02.13
―フィジカルAI~デジタル空間から現実世界へ~―

2026年現在、AIと言えば文章や画像や動画と言ったデジタルデータを生成する、いわゆる生成AIが主流です。
そこから、更に一段階進んで我々の住む現実世界で実際に活動することを意図したAI、「フィジカルAI」が提唱されるようになりました。本稿ではフィジカルAIについての概観をご説明いたします。
目次
1. フィジカルAIとは
フィジカルAIとは、ロボットや自動運転車など、現実世界で実際に動作する機械に搭載されることを想定したAIです。
目的に応じて適切な行動を学習し、人間とコミュニケーションを取ったり、荷物を運んだり、人に危害を加えないよう自動車を運転したりするAIを指します。
2. フィジカルAIとプログラムされたロボットとの違い
決まった動作を安全に行うのであれば、AIである必要はありません。例えば作業用のロボットアームはセンサーで品物を判別し、どこにどのような作業を施すかを判別して、実作業を実施します。これらはすべてあらかじめプログラムされたままの挙動となります。
対してフィジカルAIは「何をするべきか」を学習して行動します。そのため、曖昧な指示に対して適切な作業を行ったり、活動範囲内に障害物や人間がいるときにどのように回避すべきかを判断したりとより柔軟な行動がとれることを期待されています。
3. フィジカルAIは何を学習するか
現実世界で起こる対応するには莫大な量の学習が必要です。
学習の方法には大きく分けて2種類あります。
デジタルツインによる学習 … NVIDEAが提唱している方式です。デジタルツインという仮想空間を設定し、その中でシミュレーションを繰り返させることでAIに学習をさせます。学習の過程で現実に影響を与えない学習方法となります。
現実世界での学習 … Teslaが自動運転車などで実際に実施している方法です。文字通り現実世界で遭遇したあらゆる事象が学習の対象となります。
4. まとめ
AIは、将棋やチェス、ビデオゲームと言った特定の分野に特化したものから文章や画像、映像を作り出す生成AIへとその裾野を広げ、現在は実際に現実世界で活動するフィジカルAIが開発されるに至っています。
生成AIが著作権の問題を抱えているように、フィジカルAIも実際に現実世界で動き出すとまだ見えていなかった問題が顕在化するでしょう。
しかし、AIに限らず「便利な道具」との適切な付き合い方は常に人間が直面し続けている課題です。
発生する課題に一つ一つ対応して、受け入れ、規則を定め、上手に利用する。我々はそうして生活がより便利に、安全になるよう努めてきました。
フィジカルAIが現実世界に浸透したとき、社会がどのような姿になるかに期待をしています。
弊社でも「Smooth File AI」というクラウドストレージにAIを搭載したソリューションを自社で開発・販売しております。AIによる業務効率化の手法として是非ご確認いただけますと幸いです。

